健康経営の取り組みに関しては『楽しかった』と思ってもらえるよう意識して運営しています。
株式会社 東京すずらん
株式会社 東京すずらん
総務部部長 池ノ谷 幸枝
埼玉県蕨市でレンタルおしぼり、紙おしぼり、レンタルタオル、温蔵庫、レンタルマット、業務用各種雑貨を東京23区・さいたま市・蕨市・戸田市・川口市と広い地域に渡って配送されている株式会社東京すずらん様は、社労士の方に勧められて2018年に健康経営優良法人を取得されました。社内でのコミュニケーションの活性化はもちろん、採用活動でも大きな効果を実感されております。今回は総務部 部長の池ノ谷様に健康経営のお取り組みについてインタビューさせていただきます。よろしくお願いいたします。
Q.01
健康経営の取り組みを始められた時期とそのきっかけについて教えてください。
そもそも、「健康経営に取り組みたい」という形からのスタートではございませんでした。
弊社は、社会に認められるような会社になりたいという想いから、いろいろな認証や認定をとっていきたいと思っておりました。そのことを社労士さんや税理士さんへ相談をしたところ、社労士さんが紹介してくださったのが健康経営優良法人についてでした。
弊社は、社会に認められるような会社になりたいという想いから、いろいろな認証や認定をとっていきたいと思っておりました。そのことを社労士さんや税理士さんへ相談をしたところ、社労士さんが紹介してくださったのが健康経営優良法人についてでした。
※健康経営優良法人…健康経営に取り組む優良な大企業・中小企業・その他法人を認定・顕彰する公的制度
参考ページ:健康経営優良法人とは? メリット・認定基準・申請方法をわかりやすく解説
参考ページ:健康経営優良法人とは? メリット・認定基準・申請方法をわかりやすく解説
詳細がわからないまま弊社の情報を送らせていただいたところ、埼玉県の事務局から連絡がきて、(健康経営で)どのような取り組みをしているのか尋ねられました。
そこでお話をしたところ、該当するものがいくつかあったようで、じゃあ申請を出してみましょうということになりました。そこでアドバイスをいただきながら申請をし、認定をいただいたのが最初です。2018年だったかと思います。
弊社は「会社の人間関係を良好にしていかなければ売り上げは上がらない」という考えのものに会社が動いております。実際には、レクリエーション等の取り組みや、新入社員が先輩たちとうまくコミュニケーションをとるための勉強会など、人間関係の構築のために機会を設けております。
もともとが、業績や仕組みよりも、まずは良好な人間関係を目指しておりましたので、健康経営に取り組みたい、という考えからスタートしたのではなく、それまでやっていたことが健康経営の取り組みにたまたますべて該当していた、という感じでした。
弊社は「会社の人間関係を良好にしていかなければ売り上げは上がらない」という考えのものに会社が動いております。実際には、レクリエーション等の取り組みや、新入社員が先輩たちとうまくコミュニケーションをとるための勉強会など、人間関係の構築のために機会を設けております。
もともとが、業績や仕組みよりも、まずは良好な人間関係を目指しておりましたので、健康経営に取り組みたい、という考えからスタートしたのではなく、それまでやっていたことが健康経営の取り組みにたまたますべて該当していた、という感じでした。
コンプライアンスを100%重視していきたいとはいっても、中小企業なためまだまだ至らない点はございます。
しかし、従業員のみなさんも健康経営への理解があり協力的であるため、従業員が100名以上になったら安全管理者を作って衛生委員会を立ち上げないといけない、ということや、健康診断の100%受診、ストレスチェックに対しても、スムーズに実践に入れました。
Q.02
「健康経営」という言葉には当初どういうイメージを抱いていましたか?
それまでもいろんなことをやってきておりましたので、より精度の高い…例えば健康診断であれば、それまで行ってきたものに加え、成人病検査も行うだとか、お金も会社負担ですとか。会社がどれだけお金を負担できるか、というところにもかかってくるとは思います。
Q.03
健康経営の取り組みを始めるときに課題などはありましたか?
幸いにも、あまりございません。
ただ、健康経営については私が担当しているのですが、仮に私がいなくなった際、他の方に引き継げるような体制にまだなっていないので、新卒の社員に少しずつ教えて、できるようになってもらえればと思っております。
現状は、健康経営について私が話すことは会社が言っていることになりますので、やりやすくはあります。
しかし、(健康経営を一緒に担当しようとしている)新卒の社員が言った際、(立場の違いで)果たして従業員が同じ反応をしてくれるか、というところに関しては少し気がかりではあります。
従業員のみなさんが健康経営の活動について、本当に良いと思っているのであれば自発的に動けると思いますので、誰が担当になっても何も変わらないと思いますが、そこがまた検証になるのではないかとも思います。
もしも、今後担当する新卒の社員たちでうまくできなければ、その社員たちではなく進め方に問題があったということになりますので、そこを改善してあげるのが大事かと思います。
Q.04
具体的な取り組みをお聞かせいただけますか?
現在、社外の方にいろいろな講義をしていただいており、安全運転講習や、産業医の先生による講演を2ヵ月に1回から3ヵ月に1回の頻度でお願いしております。
そのときに、社員が気になる話題について、(例えばコロナについて、女性の従業員を集めた上で女性特有の病気について、癌について、男性の働き方改革など)専門の先生からお話をしていただいております。
また、ストレスチェックを行い、健康診断の受診率100%の重要性についてもお話をしていただいております。ストレスチェックが終わったあとは、ストレスや健康面について、1人10分程度産業医の先生と面談をしております。
他には、社内のコミュニケーションについて力を入れております。今はコロナ禍の影響であまりできておりませんが、2-3ヵ月に1度はそういった取り組みを行っております。
他には、社内のコミュニケーションについて力を入れております。今はコロナ禍の影響であまりできておりませんが、2-3ヵ月に1度はそういった取り組みを行っております。
また、会社の方針を伝えるために、給与袋に東京すずらん新聞を作って、今会社が何を行っているかを社内で発信しております。
Q.05
健康経営を通じて“従業員”にはどんな変化がありましたか?
特に大きな変化はないと思いますが、これまで私(会社の方針や国から)がやれと言っているからやってきた、といったものが、認定をされることによって「認められるようなことだから、(やってきた内容は)間違っていなかったのだ」「良いことなのだ」という気持ちに変わってきていると思います。
Q.06
健康経営を通じて“対外的”にどういった変化がありましたか?
ブライト500をいただいておりますので、周囲から「見ましたよ」といったお声をいただきます。
わらび市で認定されているのが弊社だけなので、それを考えると埼玉県の中でも少数しかないということで、保険会社さんなど、外部からよくお声かけいただきます。
また、健康経営についての講義を行わせていただいたこともありますので、そういったところで「東京すずらん」という会社の名前を少しは知ってもらえる機会にもなっているかと思います。外部からの影響という意味では、本当にありがたいことです。
Q.07
健康経営優良法人に認定されたことで良い効果はありましたか?
新規採用を行うときに、健康経営が弊社の情報としてあるのは、やはり大きいと思います。
新規採用の世代の方は、どちらかというとお金よりもゆとりある生活――残業がないことや、仕事とプライベートをしっかり分けたいといったことを大事にしている印象があります。
健康経営優良法人という信用ある国からの認定がありますと、言葉や説明よりも先に「もの」が語ってくれますので、多くを語らずにお伝えできるのは良い効果だと思っております。
SDGsについては、小学校ですでに教育として勉強するようなので、「良い会社」とはどういうものなのかを知らず知らずのうちに教わってきているようです。
Q.08
健康経営に取り組んで良かった点について教えてください
社内でコミュニケーションがとれることです。私自身楽しいと思ってのことなのですが、他の社員もめんどくさいと言いつつ、実際に取り組みに参加しているときは楽しんでいるようです。
みんなで力を合わせて目標を達成するといった協調性やモチベーションを、健康経営に限らず今後は業務にも活かしてもらいたいと思っております。
そのために、健康経営の取り組みに関しては「楽しかった」と思ってもらえるよう意識して運営しております。
そのために、健康経営の取り組みに関しては「楽しかった」と思ってもらえるよう意識して運営しております。
Q.09
今後の計画や想いなどございましたら教えてください
まずは今までの取り組みを、毎年着実に積み上げていくことです。もう少し、細部の反省点を次に活かしていけるようにしたいと思っております。
同時に、みんなが楽しく働いていけることが大前提になりますので、そのためにどうしていけばいいか周りの声を聴きながら改善していけたらと思っております。
いろんな企業様から、自動販売機や体重計を買いませんか、といった、どうしてもお金のかかるものを提案していただきがちなので、健康経営について知らない方は、お金をかけなければできないものだと誤認してしまうのですが、そうではないということをお伝えできればいいと思っております。
Q.10
これから健康経営を取り組む企業様へのアドバイスを教えてください
誰もが人と人との関わりで悩むものですが、仕事では24時間中8時間を一緒に過ごすことになります。
そのため、「その時間を悩むことなく仕事に打ち込める、楽しい時間にしていきたい」という思いを、どれだけ伝えられるか、ということがまずは一番なのではないかと思います。
経営者さんや健康経営を担当する方が、自分たちの思いを確認してから伝えていかなければならないと思います。
うわべだけ・形だけのものになってしまうと、うまくいかなかったときに次へ次へと内容を変更するにつれ本題からずれていってしまうと思いますので、基盤となる思いは大切になるかと思います。
今回は、大変貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
健康経営優良法人の取得など健康経営に対して積極的に挑戦されておりその結果、対外的にも効果が表れていることが印象的でした。
株式会社 東京すずらん様は弊社がご提供している「おりこうブログ」をご利用いただいております。
ホームページを通じて、健康経営の取り組みを広く効果的に発信いただけるよう、弊社としても引き続き支援してまいります。
健康経営優良法人の取得など健康経営に対して積極的に挑戦されておりその結果、対外的にも効果が表れていることが印象的でした。
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