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定期健康診断―事業者と労働者の義務とは?

定期健康診断―事業者と労働者の義務とは?
定期健康診断の事業者と労働者の義務について「会社側がおこなうこと」「従業員がおこなうこと」をまとめました。各検査項目についても紹介していますので、健康診断業務を初めて担当する方はぜひご覧ください。

定期健康診断にも罰則あり!

定期健康診断は「労働安全衛⽣法」により、事業者は健康診断を従業員(労働時間が所定労働時間の3/4以上である従業員を指します)に実施することが義務づけられています。
違反した場合50万円以下の罰⾦が科せられる可能性があります。

  • 事業者の義務:労働者に対して健康診断を実施する ⇒ 安全配慮義務
  • 労働者の義務:事業者が行う健康診断を受けなければならない ⇒ 自己保健義務

定期健康診断にも罰則あり!

雇入れ時健診とはどう違うの?

一般健康診断には定期健診のほか、雇入れ時健診、特定業務従事者健診、海外派遣労働者健診が含まれます。

「雇入れ時健診」の対象者は「常時使用する労働者」です。1年以上使用する予定で、週の労働時間が正社員の4分の3以上であるものと定められています。この条件に当てはまれば、必ずしも正社員に限られず、条件を満たしたパートやアルバイトでも該当する場合がありますのでご注意ください。

これらの条件を満たさなかったとしても、週の労働時間が正社員の2分の1以上のときは努力義務となっています。

雇入れ時健診は、雇入れの直前または直後に実施しますが、本人が入社前3ヵ月以内に医師の健診を受けていて、その結果を会社に提出したときは、雇入れ時健診を省略することができます。

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健診結果、そのまま放置していませんか??

健診を受けた後は、事業者・従業員それぞれ次のことを確認しなければなりません。
事業者
  1. 異常所⾒のある労働者に対しては、健康保持のために必要な措置を講じる。
    産業医の意⾒を聞く。
    医師や保健師による保健指導を受けるよう勧奨する。
  1. 医師の意⾒を勘案し、必要がある場合には作業の転換や労働時間の短縮など適切な措置を講じる。
従業員
  1. 健診結果は必ず⾃分の⽬で確認する。
    結果に基づいて、再検査や精密検査、または治療が必要な場合は必ず受診する。(主治医がいる場合は結果を必ずみせましょう)
  1. ⽣活習慣の改善が必要な場合は積極的に保健指導を受ける。
検査結果は放置せず、内容を確認して、健康増進に努めましょう。

健診の検査項目から何がわかるの?

  1. 健診の検査項目から何がわかるの?
  2. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  3. 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
  4. 胸部エックス線検査及び喀痰検査
  5. 血圧の測定
  6. 貧血検査(血色素量及び赤血球数)
  7. 肝機能検査(GOT、GPT、γ―GTP)
  8. 血中脂質検査(LDL/HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  9. 血糖検査
  10. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  11. 心電図検査
健診では上記内容をみています。このうち、よく指摘される項目を抜粋してまとめました。

血圧

血圧
一般的には図のように上が140、下が90以上になると高血圧と言われます。高血圧は自覚症状が現れにくいことが多く、気づきにくいものです。

高血圧だからといって現れる特徴的な症状が少ないのです。そのため、積極的に治療に取り組まない方もいるかもしれません。

しかし、長期にわたって高い血圧を放っておくと恐ろしい病気を招きます。生活習慣を見直し、血圧をコントロールしていきましょう。

血糖値

血糖値
血糖値とは、血液の中に含まれるブドウ糖の量を示しています。

この血糖が活動エネルギーとして、適切に利用したり、緊急時のために蓄えられる仕組みが正常であるかどうか、血液中に増えすぎていないかを調べる検査です。

血糖(血液中のブドウ糖)を調整するホルモンであるインスリンが不足あるいは十分に働かなくなって、慢性的に高血糖状態が続く病気が糖尿病です。糖尿病には、生活習慣が密接にかかわってきます。BMIが25以上の方は、ダイエットに取り組みましょう。

  • 空腹時血糖・・・空腹時に血液の中にどれだけブドウ糖が含まれるかを示します。
  • HbA1c・・・血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。過去1~2か月の血糖の平均値を示します。
  • 尿糖・・・採尿前数時間の大まかな血糖レベルを示します。

いかがでしたか。健診は事業者、従業員どちらにも義務となる重要なものです。健診結果もしっかり確認し、健康な毎日を過ごしましょう。

監修者情報

株式会社メディカルコンチェルト
産業医と企業を結ぶマッチングサービスを事業として展開。従業員をサポートする「オンライン産業医面談」や経営者をサポートする「嘱託産業医」など、多方面から“企業全体の健康”に寄り添うサービスを提供。
公式サイト:https://medical-concerto.com/
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