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リモートワーク(テレワーク)のメンタル対策と注意点

リモートワーク(テレワーク)を実施するなかでのメンタルヘルス対策と注意点を初心者向けにわかりやすく解説します。リモートワーク下で従業員のメンタルヘルスケアを推進したい方はぜひご覧ください。


リモートワークってどこから?

はじめに、どこからがリモートワークなのか定義って知ってますか?

一般社団法人日本テレワーク協会のWEBサイトを見てみるとこうあります。

【情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。】
一般社団法人日本テレワーク協会

だそうです。

つまり【リモートワーク】は、完全な在宅勤務だけを指しているわけではありません。

オフィス以外の場所、たとえばカフェにノートPCを持ち込んで作業を進めるのもリモートワークに含まれます。

移動中の電車内で作業していてもリモートワークになります。

なんとなく、リモートワーク=在宅勤務というイメージがあるかもしれませんが、在宅勤務もリモートワークの種類のうちの1つということです。

また、リモートワークのルールは各社様々で、定期的なミーティングへの参加や出社日が決められている企業、オフィスへの出社義務の無い【完全在宅勤務】な企業もございます。

このように、リモートワークという言葉には、実はさまざまな働き方が含まれているのです。

リモートワーク中にメンタル不調になりやすい条件

出社の義務もない(一部)。満員電車も乗らない。ぎりぎりまで寝られる!!

なんか良いことしかなさそうな感じですが、これでもメンタル不調に陥る方は多くいらっしゃいます。

今回はメンタル不調になりやすい要因と対策を3つまとめてみました。
要因
  • 在宅の日と出社日で起きる時間が違う
  • 在宅勤務の日は一度も外に出ない
  • ついついだらだらと長時間仕事をしてしまう
対策

  • 在宅の日と出社日で起きる時間が違う

⇒起床時間と睡眠時間が一定でないとメンタル不調になりやすいという研究結果が数多く出ています。出勤時間がないからと遅くまで夜更かしをして、朝もギリギリまで寝る。出社日は早寝早起きをする。というような生活が続くと睡眠の質が悪化し結果、メンタルヘルスに影響が出てくる可能性が高まります。

在宅勤務の日でも出社日と変わらず【睡眠時間】【起床時間】を一定にしましょう。

余裕のできた時間でバランスの取れた朝ごはんを食べ、軽い運動やストレッチを行うなどでセルフコントロールを行うように心がけましょう。

  • 在宅勤務の日は一度も外に出ない

⇒これは良くないです。長い時間、部屋に籠りきりだと空気も澱みますし、メンタル的にもよろしいことではないです。また、日照時間が短いということは【季節性うつ】や【冬季うつ】に代表されるようにメンタルヘルスに密接に関係しています。

コロナの感染が不安で外に出るのは、、、という方はカーテンを開け、太陽光を浴びましょう。

また、定期的に窓を開けて外気を取り込み、換気を行いましょう。空気中の二酸化炭素濃度で眠くなったり頭が痛くなったりしてしまいますので、換気の時間を設けると生産性の向上にもつながります。

  • ついついだらだらと長時間仕事をしてしまう

⇒どうしてもリモートワークだと自分のペースで仕事ができてしまう為、だらだらと作業してしまいますね。長時間労働はメンタルヘルスには切っても切れない関係性があります。

しかし、本当のところは違うんです。長時間労働=メンタル不調と勘違いされている方が多いですが、一番の原因は睡眠にあると言われています。長時間労働が原因で睡眠時間がバラバラになったり、減少したりすることによってメンタル不調になるというのが本当の原因だと言われています。

上の①でも書きましたが大切なのはリズムを一定にすることです。自分の中で仕事スイッチを持ちましょう。

・在宅勤務の時でも、部屋着から着替え、外出できる恰好になり(女性では外行きの化粧をするなど)作業を行いましょう。

・作業時間を決めましょう。だらだらとPC作業を行わず、決められた時間になったらPCを閉じる、電源を落とす、その時間までに打ち合わせを終了させる、などメリハリをつけましょう。

周りのサポートの難しさとリモートメンタル不調への対策

最後にリモートワーク、在宅勤務での周りのサポートの難しさとメンタル不調への対策を見ていきましょう。

オフィスに行かないとこには多くのプラスがありますが、マイナスな点もあります。リアルな現場の声をご紹介します。

  • コミュニケーションがチャットやメールになってしまう為、ニュアンスが伝わらない事がある
  • 些細な質問がしにくい為、問題が先送りになってしまう(一人で考え込んでしまう)
  • 仕事の進捗が見えにくい為、管理が難しい
  • 遠隔だとメンタル不調のサインを見落としやすい
  • ログイン状態などで、監視されている感じがする 等。。。


コミュニケーション不足を課題にしている感じている方が多いのがわかります。

また、上司からすると指示に対してチームからの質問が出なければ理解していると認識してしまい、問題が悪化してから発覚。対応に追われるといったケースも問題になっている。

質問する側も簡単な確認や、質問もチャットやメールを用いて確認しなければならず「こんなことを聞いてもいいのだろうか?失礼に当たらないだろうか?」「恐らく大丈夫だろう」という考えになってしまい、事態を悪化させる要因になっている。

オフィスにいれば何気なく行っていた雑談や簡単な質問などの些細なコミュニケーションの重要性が明らかになっていると感じている方も少なくはないはずです。
メンタル不調のサイン

  • あきらかに顔が疲れている
  • 髪型、化粧、衣服に乱れがある
  • 以前と比べて仕事の生産性が落ちている 等。。。

上記3つは代表的な例ですが、実際に合わないとわからない部分が多いですよね。

メンタル不調のサインにも気が付きにくいので、定期的な顔出しの打ち合わせを行っている企業もありますし、リモートではなく、週に一度出社日を決めて顔を合わせるように調整する企業様もあります。

では、リモート状態での対策はどのようにすればよいのでしょうか。

直接のケアが一番かと思いますが、できる範囲でご紹介してまいります。

  • リモートでの会議、打ち合わせの際はカメラを全員ONにして参加する。

少しでも顔を見ることによって、表情の変化などをくみ取ることもできます。

まあ、顔も見たくない上司もいるわけですか。。。

  • 出社日を決めておく

プロジェクトや部署ごとに出社する日を決めておくことも対策の一環です。

顔の表情だけでなく、しぐさや服装の乱れなども確認できます。

リモートよりもラフに声もかけやすいかと思います。⇒人によりますが

  • なるべく時間外の連絡は避ける

時間外での緊急性の低い話題や質問は避けましょう。また、そのルールを決めておくのもよいかもしれません。

社内のチャット使用時間は9時から18時に限定する。

メールに関しても時間外は送らない。

など、時間外の連絡は避けましょう。これだけでもストレスの軽減に繋がります。

いかがでしたでしょうか。

今回はやりつくされたリモートワーク時代でのメンタル不調の対策についてご紹介しました。

もうやりつくされた話題かと思いますが、まだ社内整備の進んでない企業様は参考程度に見ていただければ幸いです。
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