職場の花粉症対策について「年間平均生産損失額は●●万円!?」「企業でできる効果的な花粉症対策とは?」「花粉症の薬は眠くなる!?」という内容で解説します。
年間平均生産損失額は●●万円!?
鼻炎やくしゃみに悩まされる方も多いと思いますが、実は、花粉症は個人の悩みに留まらず、会社の利益にも影響を与えるというデータがあります。
花粉症のアレルギー症状による集中力低下などから、従業員一人当たりの年間平均生産損失額は6.7万円、十名いれば年間67万円もの損失額になるとも言われています。花粉症の経済的損失は調査方法によって幅がありますが、生産性に少なからず影響を及ぼすことにも間違いありません。
花粉症のアレルギー症状による集中力低下などから、従業員一人当たりの年間平均生産損失額は6.7万円、十名いれば年間67万円もの損失額になるとも言われています。花粉症の経済的損失は調査方法によって幅がありますが、生産性に少なからず影響を及ぼすことにも間違いありません。
企業でできる効果的な花粉症対策とは?
会社の利益にも影響を及ぼしかねない花粉症。症状を軽減するために、会社でもできる花粉症対策をまとめました。
①コート類は入室前に脱ぎましょう
外からオフィスに入る際、衣類に着いた花粉を持ち込まないよう、いったん上着は脱ぎ、花粉をはたいてから入室するようにしましょう。
②換気は午前中に行いましょう
1日の中で花粉のピークは2回あると推測されています。早朝から飛散し始め、12時頃が1回目のピーク、その後少し落ち着き、夕方頃に2回目のピークが来ます。新型コロナウイルス対策のために換気を行っているオフィスも多いと思います。花粉症シーズンの換気は、飛散量の少ない午前の早い時間帯に短時間で行うとよいでしょう。
③適切な湿度を保ちましょう
オフィスに持ち込まれた花粉は空気中を浮遊し、鼻や目の粘膜から体内に侵入します。オフィス内をしっかり加湿することで、花粉が水分を含み、重みで床へと落下し、空気中の浮遊量を減らすことができます。湿度40~60%を維持するようにしましょう。
花粉症の薬は「眠くなる!?」
花粉症シーズンは症状を緩和するために内服薬を飲む方も多いと思いますが、よく聞かれるのが、「眠気」の問題です。花粉症の薬はどうして眠くなるのでしょうか。
花粉症で処方される内服薬のうち、副作用として眠気がでるのは「抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)」とよばれるグループの薬です。
花粉症で処方される内服薬のうち、副作用として眠気がでるのは「抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)」とよばれるグループの薬です。
抗アレルギー薬は、ヒスタミン受容体に結合して、その効果を発揮します。ヒスタミンは花粉が体内に侵入すると産生されるもので、このヒスタミンがヒスタミン受容体に結合することで、鼻汁やかゆみ、くしゃみなどが引き起こされます。
抗アレルギー薬はこのヒスタミン受容体に結合してヒスタミンと受容体が結合するのを妨げる働きをしています。このヒスタミン受容体ですが、脳内にも存在しています。
抗アレルギー薬はこのヒスタミン受容体に結合してヒスタミンと受容体が結合するのを妨げる働きをしています。このヒスタミン受容体ですが、脳内にも存在しています。
この脳内のヒスタミン(H1)受容体の占拠率が高い薬ほど、眠気が出やすいとされていますが、その占拠率は抗アレルギー薬の中でもそれぞれ異なります。占拠率50%以上が鎮静性(眠気が強い)、20%以下が非鎮静性(眠気が少ない)とされており、こちらのWebページにそれぞれの薬の占拠率を表したグラフが掲載されています。
もし、毎年内服している抗アレルギー薬で「眠気が強い」と感じている方は、このグラフを参考に非鎮静性の薬に切り替えてみるのもよいでしょう。
監修者情報
株式会社メディカルコンチェルト
産業医と企業を結ぶマッチングサービスを事業として展開。従業員をサポートする「オンライン産業医面談」や経営者をサポートする「嘱託産業医」など、多方面から“企業全体の健康”に寄り添うサービスを提供。
公式サイト:https://medical-concerto.com/
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