今回は「新型コロナワクチンがどういうものか」、そして、現時点でわかっている「特徴」や「有効性・安全性」についてまとめました。
新型コロナワクチンについて、「わかりやすく」「正しい情報」を発信していきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。また、「企業様からよくある質問」についての回答・解説も掲載しておりますので、参考にしていただければと思います。
新型コロナワクチンについて、「わかりやすく」「正しい情報」を発信していきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。また、「企業様からよくある質問」についての回答・解説も掲載しておりますので、参考にしていただければと思います。
※なお、以下はすべて2021年時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
ワクチンはだれが、どこで、いつ受けられるの?
1.ワクチン接種の優先順位
2021年2月より医療従事者への新型コロナワクチンワクチン接種が開始されました。
接種の優先順位ですが、
- 医療従事者
- 高齢者
- 高齢者以外で基礎疾患を有する方
- 高齢者施設等の従事者
となっています。
(令和3年2月15日発表 厚生労働省資料 より)
(令和3年2月15日発表 厚生労働省資料 より)
接種回数と接種の間隔
ワクチンは「2回以上の接種」が必要です。
現在、国内に入荷されているファイザー社のワクチンは、1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受けます。
接種を受けられる場所
原則として住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けられます。
インターネットで接種を受けられることのできる医療機関や接種会場を探すための総合案内サイトを設置予定とのことなので、市町村からの広報などを確認しましょう。
ワクチン接種に必要な手続き3STEP
- 市町村から「接種券」と「新型コロナウイルスワクチン接種のお知らせ」が届きます。接種可能時期と接種会場を確認しましょう
- 電話やインターネットで予約しましょう
- 接種を受ける際は「接種券」と「本人確認証(保険証や運転免許証)」を持っていきましょう
ワクチンってどういうもの?日本と世界で比べてみました
では、今回私たちが接種するワクチンとは一体どういうものなのでしょうか。現在、日本では医療従事者を中心に接種が始まっているファイザー/バイオンテック社のワクチンは、「mRNAワクチン」になります。
日本ではファイザー/バイオンテック社の「mRNAワクチン」ですが、他の国ではどうでしょう。ここでは世界のワクチン事情についてまとめてみました。
日本ではファイザー/バイオンテック社の「mRNAワクチン」ですが、他の国ではどうでしょう。ここでは世界のワクチン事情についてまとめてみました。
主な新型コロナウイルスワクチンの開発状況
★承認済み一覧
ファイザー(米国)、バイオンテック(ドイツ)、モデルナ(米国)、
アストラゼネカ(英国)、オックスフォード大(英国)、ガマレヤ研究所(ロシア)、
パーラト・バイオテック(インド)、シノファーム(中国)、
シノバック(中国)、カンシノ(中国)、J&J(米国)
ワクチンの種類
mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカなど)
新型コロナウイルスは、表面に多数のブロッコリーが突き刺さった様な形をしています。
このブロッコリーに当たるものは『スパイク蛋白』といい、新型コロナウイルスが人体の細胞に侵入するための蛋白質です。
ワクチンで利用するmRNAとはこのスパイク蛋白の情報の一部でいわば「設計図」にあたります。
mRNAワクチンは、スパイク蛋白の情報の一部であるmRNAを投与しているのです。ワクチン投与後、細胞内でスパイク蛋白のみが作られ、これを目印に免疫の働きによって新型コロナウイルスに対応する抗体が作られます。
mRNAワクチンは、スパイク蛋白の情報の一部であるmRNAを投与しているのです。ワクチン投与後、細胞内でスパイク蛋白のみが作られ、これを目印に免疫の働きによって新型コロナウイルスに対応する抗体が作られます。
ウイルスベクターワクチン(ロシア、J&Jなど)
ヒトに対して病原性のない、または弱毒性のウイルスベクター(運び手)に抗原たんぱく質の遺伝子を組み込んだ、組み換えウイルスを投与するワクチンです。
ウイルス自体が細胞に侵入し、細胞質で抗原たんぱく質をつくり出すことで、抗体によりウイルスを排除する「液性免疫」と、免疫細胞の1つであるキラーT細胞などにより排除する「細胞性免疫」を引き起こすと考えられています。
不活化ワクチン(中国シノバック、シノファームなど)
不活化ワクチンは、病原性を無くした細菌やウイルスの一部を使います。
生ワクチンに比べて免疫力がつきにくいので、何回かに分けて接種します。
代表的なワクチンとしては、DPT-IPV四種混合(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風・IPV:不活化ポリオ)、DT二種混合(D:ジフテリア・T:破傷風)、日本脳炎、インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、不活化ポリオなどのワクチンがあります。
以上のように大まかに分けて3種類のワクチンが世界で承認されています。
日本ではmRNAワクチンが採用されておりますが、各ワクチン一長一短の特徴があります。
インターネット上ではいろいろな意見があるかと思います。間違った情報に惑わされず、正しい知識でワクチン接種を受けるようにしましょう。
日本ではmRNAワクチンが採用されておりますが、各ワクチン一長一短の特徴があります。
インターネット上ではいろいろな意見があるかと思います。間違った情報に惑わされず、正しい知識でワクチン接種を受けるようにしましょう。
監修者情報
株式会社メディカルコンチェルト
産業医と企業を結ぶマッチングサービスを事業として展開。従業員をサポートする「オンライン産業医面談」や経営者をサポートする「嘱託産業医」など、多方面から“企業全体の健康”に寄り添うサービスを提供。
公式サイト:https://medical-concerto.com/
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