
有限会社大手産業様は、茨城県下妻に本社を構える総合建設会社です。
長年にわたり公共工事分野において実績を重ね、土木・舗装・外構・下水道整備工事を通じて地域社会に貢献されています。
今回は福田孝弘様にお話を伺いました。
目次
建設業の経営審査にて加点対象となることをきっかけに、認定取得を目指した
Q.貴社が健康経営優良法人認定を目指そうと思われたきっかけを教えてください。
Q.最新の健康経営優良法人2025では、茨城県で約400法人ほどが認定を受けています。周囲で認定を取得している会社様はいらっしゃいますか?

はい、いますね。
とくに建設業は本来の健康経営のメリットにプラスして経営審査の点数アップになりますので、認定を受けている会社は多い印象です。
※自治体によって加点対象の有無は異なる。
建設現場の特性を踏まえ、健康診断後の再検査についても工夫
Q.貴社では健康診断の受診はどういった流れですか?
まず案内を従業員に配布し、各々受診します。受診後は特定保健指導の案内が会社に来るので従業員に渡しています。
再検査や要検査の判定が出た従業員は、就業時間内の受診を許可しています。
たとえば天気が悪い日は現場で作業ができませんから、その時間を有効活用して受診をしてもらっています。
熱中症対策グッズは年々強化
Q.建設業の熱中症対策が義務化されるようですが、貴社で熱中症対策として取り組んでいることを教えてください。
おととしまでは会社で負担して空調服を支給していました。
去年からは冷水が循環する水冷服にアップグレードし、従業員に支給しました。
過去には実際に従業員が熱中症の危険を感じた場面もありますので、これからもしっかり対策はとっていきたいです。
決まった工事時間で無理なく作業を終えることで、残業はほぼゼロに
Q.貴社は残業時間が少ないとのことですが、削減のポイントはありますか?

業務内容は基本的に道路工事が多いです。
車や歩行者が通る道路や歩道で作業をするので、道路使用許可というものを申請し「何時から何時まで」と決まった時間に交通規制をおこないます。
時間前には終わらせてしまうので、残業はほぼないですね。
休暇は従業員の自由とし、働きやすさを後押し
Q.建設業は時期によって忙しさに波があるかと思いますが、貴社ではどのように有給取得を促していますか?
こどもや家族の受診付き添いなんかで休みをとる従業員はいますね。
あとはもう個人の判断で、好きなタイミングで休みをとってもらっています。
本来なら週休2日なので月の稼働日は22~23日のはずですが、実際は18~19日ぐらいしか出勤しない月がほとんどですね。
事故ゼロを目指して、毎日の基本を大切に
ボランティアは会社単位ではおこなっていませんが、私は下妻市の建設協会に在籍しているので、草取りやごみ拾いのボランティアなんかには参加しています。
あとは、作業前にはラジオ体操をできるだけ実施しています。毎日ではないですが、できるだけやるようにしていますね。
そのほかに仕事全般で気を付けていることは、普段道路で作業をしているので飛び出しや事故が発生しないように注意しています。
従業員にも「けがをしないように」と言っていますね。
Q.今後も健康経営優良法人にはチャレンジしていきたいですか?
そうですね。
経営審査の加点になるという点が大きなメリットですので、今後も認定にはチャレンジしていく予定です。
経営審査の加点になるという点が大きなメリットですので、今後も認定にはチャレンジしていく予定です。
インタビュー後記
一般的に建設業は長時間労働のイメージが根強くありますが、大手産業様では残業が少ない点や家族の通院時に休暇を取得できる点など、働きやすい環境が定着されている印象を受けました。
また、自治体によっては健康経営が公共工事の入札審査において加点対象となるケースもあり、大きなメリットといえます。この仕組みをきっかけに、健康経営をスタートさせることには大きな意義があると感じました。
建設業にとどまらず、今後さまざまな分野で健康経営が優遇される場面が拡大していくことでしょう。
大手産業様のホームページでは詳しい取り組みも掲載されています、こちらもぜひご覧ください。
参考ページ:有限会社大手産業 公式サイト
