今回のテーマは湿度が低くカラカラと乾燥しがちなオフィス・事務所での対策についてです。
空気が乾燥するとよくないというのは何となく聞いたことがあると思いますが、湿度が適切に保持されていないと具体的に何がよくないのかについて、基礎知識や、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症との関係、おすすめの対策などを紹介していきます。
最適な湿度・室温についても紹介しますのでぜひご覧ください。
目次
ウイルスの感染経路
ウイルスの特徴は細菌や真菌とは違い『遺伝子とタンパク質の殻』という単純な構造の粒子になっていることです。
そしてウイルスは自らでは増殖できませんが、宿主の細胞で増えることが特徴になります。
自ら増殖することはできませんが、感染経路が複数あり、細菌とは違い抗生物質が効かないので感染してしまうと厄介です。
感染経路は様々ですが今回は乾燥と関係しやすい3つを紹介します。
感染経路は様々ですが今回は乾燥と関係しやすい3つを紹介します。
1.接触感染(経口感染)
ウイルスが付いた手で口や鼻を触ったり、食品を食べたりしてウイルスが体内に入ることで感染します。
手洗いやうがいで予防できます。
2.飛沫感染
ウイルスを含む飛沫が、くしゃみや咳などによって口や鼻、目などの露出した粘膜に付着することで感染します。
ソーシャルディスタンスを保って会話をしたり、マスクやゴーグルなどを用いての予防が可能です。
3.空気感染(エアロゾル感染)
空気中を漂っているウイルスを吸い込むことによって感染します。
飛沫感染との違いは飛沫の水分が蒸発して、潜んでいたウイルスが空気中に漂い、それを吸い込むことによって感染してしまいます。
ウイルスの粒子はとても小さく、通常のマスクでは素通りしてしまいます。予防するには咳やくしゃみが付いた場所のアルコール消毒やこまめな換気をしましょう。
乾燥とウイルスの関係
ウイルスは乾燥が大好き
空気が乾燥していると咳や飛沫などの粒子がより細かくなり、空気中の滞空時間が延びると言われています。
粘膜のバリア機能の低下
空気が乾燥してしまうと鼻やのどの粘膜を保護しているバリア機能が低下して感染症に感染しやすくなります
隠れ脱水状態に注意
また、気温も低いのでのどの渇きに気が付きにくく、気が付かないうちに脱水状態になっている場合もあります。脱水状態になると粘膜も蒸発してしまうので、バリア機能を低下させる要因となります。
以上のように、室内が乾燥しているとウイルス感染のリスクが非常に高まります。
とりわけオフィス・事務所では複数の従業員が密集していますので、乾燥している状態を放置していると集団感染も招きかねません。
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの深刻な感染症が職場内で集団感染した場合、従業員各人の健康状態が著しく悪化するのはもちろん、業務の遂行自体が不可能になってしまうことも考えられます。
このようにオフィス・事務所で乾燥を防ぐことは、日々の業務を円滑に進めるうえでも非常に重要なのです。
とりわけオフィス・事務所では複数の従業員が密集していますので、乾燥している状態を放置していると集団感染も招きかねません。
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの深刻な感染症が職場内で集団感染した場合、従業員各人の健康状態が著しく悪化するのはもちろん、業務の遂行自体が不可能になってしまうことも考えられます。
このようにオフィス・事務所で乾燥を防ぐことは、日々の業務を円滑に進めるうえでも非常に重要なのです。
職場で実践できる乾燥対策
次に、オフィス・事務所などの職場で実践できる乾燥対策について紹介します。
室内の適正な室温・湿度を知りましょう
適正な室温・湿度は
夏:室温25℃~28℃ 湿度35~50%
冬:室温18℃~22℃ 湿度55~65% と言われています。
ウイルスは湿度が40%を下回ると元気になります。
逆に60%以上になるとダニやカビが発生しやすくなってしまいますので気をつけましょう。
温度計、湿度計を見える場所におきましょう
超基本です。
むしろ、きちんと職場巡視を行っているオフィスならもちろん設置されていますよね?
可能であればオフィスのポイントポイントで置いておくと空調の効きすぎている場所などもわかるので、おすすめです。
加湿器を使用しましょう
これも基本的な事ですが、乾燥対策にはやはり加湿器が一番です。
こまめなフィルター清掃と水タンクの清掃は絶対に必要です。当番などを決めてしっかりと管理しましょう。
これを怠ると、カビの発生やアレルギー症状を悪化させるなどマイナス効果になってしまいます。
(デスク周りに加湿器などを使用するときは電化製品が壊れてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。)
(デスク周りに加湿器などを使用するときは電化製品が壊れてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。)
こまめな換気を行いましょう
オフィスの窓が開けられるのであれば、寒いですが決まった時間に窓を開けて外気を取り入れましょう。
空気中に浮遊するウイルスなども換気によって一掃できますので大事です。
最近では高層階で窓が開かないオフィスも多いのでビルの空気環境測定結果を確認してCO2濃度を確認しましょう。
オフィス・事務所の湿度は、夏35%~50%、冬55%~65%程度に保つようにしよう
ここまで、オフィスや事務所などの職場の湿度がウイルスの感染にどのように影響するのかを解説してきました。
新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや風邪などのウイルス性の病気を予防するうえで、オフィス・事務所での湿度を最適に保つことが重要です。
夏35%~50%、冬55%~65%程度が最適な湿度なので、ぜひみなさんもこちらの数値を参考に職場の湿度調整をしてみてください。
新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや風邪などのウイルス性の病気を予防するうえで、オフィス・事務所での湿度を最適に保つことが重要です。
夏35%~50%、冬55%~65%程度が最適な湿度なので、ぜひみなさんもこちらの数値を参考に職場の湿度調整をしてみてください。